子どもたちが夏休みに入る前、私の中で一つ目標にしていたことがありました。
それは、普段より10分だけ早く起きることです。
たった10分。
そう思われるかもしれません。
でも、この10分が思っていた以上に、私の一日を変えてくれました。
夏休みになると、家族で過ごす時間がぐんと増えます。
一緒に出かけたり、ご飯を食べたり、何気ない会話をしたり。
子どもたちと過ごす時間は、今しかない大切な思い出になります。
だからこそ、その時間を大切にしたい。
でもその一方で、私は「ひとりの時間」も必要なタイプです。
誰とも話さず、何かに追われることもなく、自分だけのために過ごす時間。
それがあるだけで、心に少し余裕が生まれる気がします。
もちろん、子どもたちが寝たあとの夜にもひとり時間は作れます。
でも、一日が終わった夜は、家事の疲れも残っていますし、「明日はあれをしなきゃ」と考え始めると、頭も休まりません。
それに比べて朝は違います。
まだ家族が寝静まっていて、家の中は静か。
窓から入る朝の光や、少しひんやりした空気を感じるだけで、不思議と気持ちが整います。
だから私は、夏休みの間だけでも朝10分早く起きることにしました。
その10分で何をするかというと、読書です。
お気に入りのマグカップにコーヒーを淹れて、お香に火をつける。
ゆっくりと立ちのぼる香りを感じながら、本を開く。
それだけです。
特別なことは何もしていません。
でも、この時間が本当に心地いいのです。
以前、お香の記事でも書きましたが、私は香りにとても敏感です。
好きな香りに包まれていると、不思議と気持ちが落ち着きます。
そこへ静かな朝と読書が加わると、「今日も大丈夫。」と心が整っていくような感覚があります。
医学的なことは分かりませんが、自律神経にも良い影響があるような気がしています。
少なくとも以前より、朝から慌てることが減りました。
ほんの10分早く起きただけなのに、不思議なものです。
私はもともと、「時間がない」が口ぐせでした。
本も読みたい。
ブログも書きたい。
でも子どもがいると、思うように時間は作れません。
そう思っていました。
でも実際には、「時間がない」のではなく、「時間を作っていなかった」のかもしれません。
もちろん、毎日1時間早起きをするのは大変です。
睡眠も大切ですから、無理は続きません。
でも10分なら、意外とできる。
そして、その10分でも十分満たされることに気づきました。
たった10分でも、自分のためだけに使う時間がある。
それだけで、一日を少し穏やかな気持ちで始められるのです。
不思議なことに、自分の心に余裕がある日は、子どもたちにも優しく接することができます。
「早くして!」
と言いたくなる場面でも、一呼吸置ける。
思い通りにいかない出来事があっても、「まあ、いいか。」と思える。
自分を満たすことは、決してわがままではないのだと思いました。
むしろ、自分を整える時間があるからこそ、大切な人にも優しくできるのかもしれません。
夏休みが終わっても、この朝10分は続けたいと思っています。
季節が変わっても、朝のコーヒーと、お香と、一冊の本。
この小さな習慣は、きっとこれからも私の毎日を支えてくれる気がします。
もし最近、「毎日なんだか慌ただしいな」と感じている人がいたら、10分だけ早起きしてみませんか。
何か特別なことをしなくても大丈夫。
好きな飲み物を飲む。
本を数ページ読む。
窓を開けて深呼吸する。
それだけでも、一日の始まりが少しだけ変わるかもしれません。
私にとって朝10分は、ただ早起きする時間ではなく、「今日も心地よく過ごすための準備時間」になりました。



コメント