子育てのご褒美は、ある日突然やってきた。

About parenting

先日、小学5年生になった娘と二人で池袋へ出かけました。

目的は、私が気になっていた手帳を見ること。

「手帳を見たいんだよね。」

何気なくそう言うと、娘は迷わずこう言いました。

「ママの行きたいところに行こうよ!」

その一言を聞いた瞬間、胸がいっぱいになりました。

「あぁ、これが子育てのご褒美なのかもしれない。」

そんなことを、ふと思ったのです。


子育てをしていると、

「いつになったら楽になるんだろう。」

そう思う日が何度もありました。

夜泣き。

抱っこ。

ベビーカーを押しながらの買い物。

「ママ、抱っこ!」

と言われるたびに、腕も心もクタクタ。

もちろん、その時間も今では大切な思い出です。

でも当時は、毎日を乗り切るだけで精一杯でした。


その日、街ではベビーカーを押しているお母さんたちをたくさん見かけました。

その姿を見たとき、

「あぁ、私もあの頃はそうだったな。」

と思い出しました。

荷物を抱えて、

子どもの機嫌を気にして、

ゆっくり買い物なんてできなかった日々。

あの頃の私は、

「早く少しだけ楽になりたい。」

そう思うこともありました。

でも、その先にこんな景色が待っているなんて、想像もしていませんでした。

今では娘と並んで歩き、

「この手帳かわいいね。」

なんて話しながらショッピングを楽しめます。

娘と並んで歩いていると、ふと思いました。

「私もここまで来たんだ。」

少しだけ誇らしい気持ちになりました。

もちろん、それは

「私の方が幸せ」

という意味ではありません。

子育てには、その時期ごとの大変さがあります。

ただ、毎日必死に過ごしてきた時間が、ちゃんと今につながっている。

そう思えたことが、何より嬉しかったのです。


子育てって、本当に不思議です。

終わりが見えないと思っていた毎日も、気づけば少しずつ景色が変わっていきます。

抱っこがなくなる代わりに、

一緒にカフェへ行けるようになる。

手をつながなくなる代わりに、

隣を歩いて笑い合えるようになる。

そして、

「ママの行きたいところへ行こう。」

そんな言葉を聞ける日がやってくる。

子どもは少しずつ親の手を離れていきます。

少し寂しさもあります。

でも、その代わりに、小さい頃にはもらえなかった幸せをプレゼントしてくれるのかもしれません。


帰り道、私は思いました。

「あぁ、今って子育てのご褒美の時間なんだ。」

毎日必死だったあの頃には想像もできなかった時間。

でも、あの日々があったからこそ、今日の幸せがあります。

子育てのご褒美は、

卒業式や成人式のような特別な日だけではないのだと思います。

何気ない休日に、

子どもがふと、

「ママの行きたいところに行こう。」

と言ってくれる。

そんな何気ない一日も、かけがえのないご褒美です。

だから今、毎日子育てを頑張っている方へ伝えたいことがあります。

今は毎日が精一杯かもしれません。

思うようにいかない日もあるでしょう。

でも、その時間は決して無駄にはなりません。

頑張った毎日の先には、ある日突然、

「こんな日が来るなんて。」

と思える瞬間が待っているかもしれません。

子育ては、終わったからご褒美がもらえるものではない。

頑張り続けた毎日の途中で、神様が「ここまでよく頑張ったね」と、小さなプレゼントを届けてくれる。

私にとって、そのプレゼントは、娘の「ママの行きたいところに行こうよ!」という一言でした。

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