夏休みが始まりました。
子どもたちは朝から元気いっぱい。
「お母さん!」
「見て!」
「一緒に遊ぼう!」
そんな声が一日中聞こえてきます。
以前の私は、「せっかくの夏休みなんだから、一緒に過ごさなきゃ」と思っていました。
子どもが話しかけてきたら手を止める。
遊ぼうと言われたら応える。
できるだけ笑顔でいようと頑張る。
でも、そんな毎日を続けていると、不思議と心に余裕がなくなっていきました。
ほんの些細なことでイライラしてしまう。
「ちょっと静かにして!」
そんな言葉を口にしてしまったあと、一人で反省することもありました。
「もっと優しいお母さんでいたいのに。」
そう思えば思うほど、自分を責めていた気がします。
でも、ある日ふと思いました。
私は、一日中誰かと一緒にいることが得意なタイプではありません。
一人で本を読む時間。
コーヒーを飲みながらぼーっとする時間。
そんな時間があるからこそ、また笑顔で人と向き合えます。
それなのに、子どもが夏休みになると、「母親だから」という理由で、その時間を全部なくそうとしていました。
今思えば、それは少し無理をしていたのかもしれません。
そこで、少しだけ考え方を変えてみました。
「ずっと一緒にいること」が愛情ではない。
「笑顔で向き合える時間を増やすこと」も愛情なのではないか。
そう思うようになったのです。
だから最近は、意識して少し距離を取る時間を作っています。
「お母さん、10分だけコーヒー飲んでくるね。」
そう伝えて、一人で座る時間をもらいます。
最初は罪悪感もありました。
でも、その10分があるだけで、気持ちが驚くほど変わりました。
不思議なことに、自分の心が満たされると、子どもにも優しくなれます。
「また呼ばれた。」
ではなく、
「何を見せてくれるのかな。」
そんなふうに思える日が増えました。
子どもは何も変わっていません。
変わったのは、私の心の余裕でした。
夏休みは、子どもにとって特別な時間です。
でも同時に、お母さんやお父さんにとっても生活リズムが大きく変わる時期。
だから疲れてしまうのは、決して珍しいことではありません。
それなのに、「ちゃんとしなきゃ」と頑張りすぎてしまう人は多い気がします。
私もその一人でした。
最近は、「完璧なお母さん」より、「機嫌のいいお母さん」でいたいと思うようになりました。
もちろん、毎日笑顔ではいられません。
イライラする日もあります。
声を荒げてしまう日だってあります。
でも、自分を追い込みすぎないようになってからは、「今日は疲れているな」と気づけるようになりました。
それだけでも、以前の私とは少し違います。
私が夏休みに意識していること
まだ試行錯誤ですが、今年はこんなことを心がけています。
1.10分だけ一人になる時間をつくる
長い時間ではなくても十分です。
コーヒーを飲んだり、本を数ページ読んだりするだけで、気持ちがリセットされます。
2.全部付き合おうとしない
一緒に遊ぶ時間もあれば、「今は一人で遊んでみてね」と伝える時間があってもいいと思っています。
子どもにとっても、一人で遊ぶ時間は想像力を育てる大切な時間かもしれません。
3.家事を少し手放す
毎日完璧に片付いていなくても大丈夫。
夏休みが終われば、また元の生活に戻ります。
「今日はこれで十分」と思える日を作るようにしています。
4.自分の機嫌は、自分で取る
これは最近、一番意識していることです。
誰かに余裕をもらうのを待つのではなく、自分が落ち着ける方法を知っておく。
私にとっては、本とコーヒーがその役割を果たしてくれています。
夏休みになると、子どもとの時間は自然と増えます。
だからこそ、「少し離れる時間」を作ることに、最初は抵抗がありました。
でも今は、その時間があるからこそ、子どもと向き合えるのだと思っています。
距離を置くことは、突き放すことではありません。
また笑顔で「おかえり」と言えるように、自分の心を整える時間です。
以前の私は、「一緒にいる時間が長いほど、いいお母さん」だと思っていました。
でも今は少し違います。
この夏休みは、子どもと過ごす時間を大切にしながら、お互いが心地よく過ごせる距離感も大切にしたいと思います。
ずっと一緒にいることよりも、笑顔で向き合える時間を増やすこと。
そのための距離感を、親子で見つけていけたらいいなと思います。



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