私の人生を変えたのは、大きな出来事じゃなかった。

At my fancy

人生を変える出来事と聞くと、どんなことを思い浮かべるでしょうか。

結婚や出産、転職、引っ越し。

人生には、「あの日から変わった」と思えるような節目があります。

私も以前は、「人生は大きな出来事で変わるもの」だと思っていました。

でも35歳になった今、振り返ってみると、私の人生を少しずつ変えてきたのは、そんな劇的な出来事ではありませんでした。

もっと小さくて、誰にも気づかれないような出来事ばかりだったのです。


例えば、朝の15分です。

以前の私は、朝は家族の支度や家事に追われ、自分の時間なんてなくて当たり前だと思っていました。

でも、ある時からコーヒーを淹れて、ほんの少しだけ座る時間を作るようになりました。

たった15分です。

それだけなのに、不思議と一日をご機嫌で過ごせる日が増えました。

忙しさは変わっていません。

でも、自分を整える時間があるだけで、心には少し余裕が生まれました。

振り返れば、この小さな習慣が、私の毎日を少しずつ変えてくれたように思います。


読書もそうでした。

以前は、「読まなきゃ」と思って本を開くこともありました。

でも今は、「読みたい」と思った本を選ぶようになりました。

そしてブログで感想を書くようになってからは、一冊一冊を以前より丁寧に読むようになりました。

「この作品は何を伝えたかったんだろう。」

そんなことを考えながらページをめくる時間は、作品だけではなく、自分自身と向き合う時間にもなっています。

一冊の本で人生が劇的に変わるわけではありません。

でも、一つの考え方に出会うことで、次の一歩が少し変わることはあります。


ブログを書き始めたことも、その一つでした。

最初は、「誰かに読んでもらえたらいいな」という軽い気持ちでした。

文章を書くことは好きでも、自分の考えを発信することには少し勇気が必要でした。

「こんなことを書いて大丈夫かな。」

「変な文章だと思われないかな。」

何度も読み返しては、公開ボタンを押すのをためらったこともあります。

それでも少しずつ記事を書き続けるうちに、「誰かに評価される文章」より、「自分が納得できる文章」を書きたいと思うようになりました。


ある日、ブログの記事をいくつか続けて読んでくださった方がいました。

その時、私がうれしかったのは数字ではありません。

顔も名前も知らない誰かが、自分の時間を使って私の文章を読んでくださったことです。

「この人は、他にはどんな記事を書いているんだろう。」

もしそんな気持ちでページを開いてくださったのだとしたら、それだけで十分うれしい出来事でした。

文章を書くことは、一人でする作業です。

でも、その文章を誰かが受け取ってくれることで、「ちゃんと誰かにつながっているんだ」と感じることができました。

それもまた、私にとっては小さいけれど、大切な出来事でした。


最近読んだ本も、少しずつ私の考え方を変えてくれています。

『三千円の使いかた』では、自分は何を大切にして生きたいのかを考えました。

『財布は踊る』では、知識と行動が人生を変える力になることを教えてもらいました。

だから今は、FP3級にも挑戦してみたいと思っています。

これも、誰かから勧められたわけではありません。

一冊の本を読んで、「もっと知りたい」という気持ちが生まれた結果です。

こうして振り返ると、人生は突然変わるものではなく、小さな興味や行動の積み重ねで少しずつ形を変えていくのだと感じます。


35歳になって思うことがあります。

昔の私は、「何か大きなことが起きたら変われる」と思っていました。

でも今は違います。

朝にコーヒーを飲むこと。

本を読むこと。

ブログを書くこと。

誰かに読んでもらえること。

新しいことを学びたいと思うこと。

どれも特別な出来事ではありません。

でも、その積み重ねが、数年前の私には想像できなかった今の私を作ってくれています。


人生を変えたのは、大きな出来事じゃありませんでした。

自分を少し大切にすること。

昨日より少しだけ前へ進んでみること。

その小さな積み重ねが、気づけば今の自分につながっていました。

だからこれからも、劇的な変化を待つのではなく、今日の小さな一歩を大切にしていきたいと思います。

きっと数年後に振り返ったとき、「あの頃は何気ない毎日だと思っていたけれど、あの日々が今の私を作ってくれたんだ」と思える気がするからです。


人生は、大きな出来事で変わるものだと思っていました。

でも本当は、今日の小さな一歩が、未来の自分を少しずつ作っているのかもしれません。

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