「小学生になったら、子育てが少し楽になるんじゃない?」
長女が保育園に通っていた頃、私はそんなふうに思っていました。
保育園では朝の準備をして、仕事へ行って、帰りにお迎えに行く。
毎日の生活リズムもある程度決まっている。
小学生になれば、自分でできることも増えるし、少しずつ手が離れていくのかな。
そんな期待をしていました。
ところが、実際に長女が小学生になってみると、思っていたのとは少し違いました。
確かに、子ども自身でできることは増えました。
でも、「親の手が完全に離れる」というわけではありません。
むしろ、親の関わり方が変わったというほうが近いかもしれません。
今回は、私が長女の小学校入学を経験して感じた「小1の壁」について、実際の体験を振り返りながら書いてみたいと思います。
保育園を卒園したら、少し楽になると思っていた
保育園時代は、朝から夜まで予定がある程度決まっています。
親が仕事をしている間は保育園で過ごし、仕事が終わったらお迎えに行く。
もちろん毎日大変でした。
朝は時間との戦い。
帰宅してからは夕食、お風呂、明日の準備。
子どもが小さい頃は、それだけでも精一杯です。
だから私は、
「小学生になったら、自分でできることも増えるし、今より楽になるかもしれない」
と考えていました。
でも、小学校に入学すると、別の大変さが出てきました。
それが、私が感じた「小1の壁」です。
小学校は、保育園より帰宅時間が早い
まず驚いたのが、子どもの帰宅時間でした。
保育園なら、仕事が終わる時間に合わせてお迎えに行けばいい。
でも小学校は、当然ながら授業が終われば下校です。
特に入学直後は下校時間も早く、
「え、もう帰ってくるの?」
と思ったことを覚えています。
親がフルタイムで働いている場合、子どもが帰ってくる時間に家にいることは簡単ではありません。
そこで多くの家庭が利用するのが学童です。
我が家も学童を利用しました。
「学童があるから大丈夫」
入学前は、そんなふうに考えていました。
でも、実際には学童に行けばすべて解決するわけではありませんでした。
「学童に行きたくない」という日もある
子どもにとって、学校生活そのものが新しい環境です。
先生が変わる。
友達が変わる。
授業が始まる。
そして、放課後は学童で過ごす。
大人からすれば、
「学童に行けば安心」
と思います。
でも、子どもにとっては、学校が終わってからも集団生活が続くことになります。
長女も、学童に行きたくないと言うことがありました。
「今日は行きたくない」
と言われると、
「でも、私も仕事があるし……」
という気持ちになります。
子どもの気持ちも分かる。
でも仕事を休むことも簡単ではない。
この板挟みのような感覚は、保育園時代とはまた違うものでした。
そこで初めて、
「小学生になったら手が離れる」というのは、少し違うのかもしれない
と思いました。
長期休暇という新たな壁
そして、小学校生活で想像以上に大きかったのが、長期休暇です。
夏休み。
冬休み。
春休み。
保育園には基本的に長期休暇というものがありません。
でも小学校には、子どもにとって長い休みがあります。
もちろん子どもにとっては楽しみです。
「夏休みだ!」
と喜ぶ姿を見るのは、親としても嬉しい。
でも、働く親にとっては、
「その間、子どもはどう過ごす?」
という問題が出てきます。
学童を利用するなら、朝からお弁当を持たせる必要があります。
普段なら給食がありますが、長期休暇中はそうはいきません。
毎日のお弁当。
夏休みの宿題。
自由研究。
読書感想文。
親としてサポートすることが、一気に増えたように感じました。
「学校に行っている間に仕事をする」という生活に慣れていたところに、長い休みがやってくる。
これも私が感じた小1の壁の一つでした。
「宿題やって!」と言うのも親の仕事?
小学生になると、宿題もあります。
もちろん、宿題をするのは子ども自身です。
でも、
「宿題やった?」
「明日の準備した?」
「時間割は大丈夫?」
と確認するのは、しばらく親の役割でもあります。
子どもが自分で全部できるようになるまでには、時間がかかります。
保育園時代は、親が手を動かしてやっていたことが多かった。
小学生になると、今度は「自分でできるように見守る」ことが増えます。
これが、思っていた以上に難しい。
全部やってあげるわけにはいかない。
でも、まだ完全に任せることもできない。
どこまで手を出すのか。
どこから本人に任せるのか。
毎日の中で、そのバランスを考えるようになりました。
小学校に入ったからといって、急に大人になるわけじゃない
今振り返ると、私は「小学生」という言葉に少し期待しすぎていたのかもしれません。
小学生になったら、
自分で準備する。
自分で学校へ行く。
自分で宿題をする。
自分で友達と遊ぶ。
そんなふうに、急に自立していくようなイメージがありました。
でも実際は、昨日まで保育園児だった子が、4月1日を境に突然しっかり者になるわけではありません。
できることが少しずつ増えていく。
失敗することもある。
忘れ物をすることもある。
疲れて「もう何もしたくない」となる日もある。
それは当たり前なんですよね。
親からすると「もう小学生なんだから」と思ってしまうけれど、子どもにとってはまだまだ成長の途中。
そう考えると、「手が離れない」と嘆くより、
「手のかけ方が変わった」
と考えたほうが、少し気持ちが楽になるような気がします。
小1の壁は、子どもだけの問題じゃなかった
「小1の壁」という言葉を聞くと、子どもの生活の問題のように感じるかもしれません。
でも、実際に経験してみると、これは親の働き方や家庭の生活にも大きく関わる問題でした。
子どもの下校時間。
学童。
長期休暇。
お弁当。
宿題。
学校行事。
子どもが新しい環境に慣れるまでのサポート。
一つひとつは、それほど大きな問題ではないかもしれません。
でも、それが一度にやってくる。
だからこそ、
「思っていたより大変だな」
と感じるのだと思います。
そして、親が疲れてしまうこともあります。
「もっとちゃんとやらなきゃ」
と思ってしまうけれど、親だって初めての小学校生活。
分からないことがあって当然です。
それでも、少しずつ慣れていく
最初は、
「小学校ってこんなに大変なんだ」
と思っていた私も、少しずつ慣れていきました。
子どもも学校生活に慣れてくる。
自分でできることが増える。
親が毎回確認しなくてもできることが増えてくる。
そうすると、最初の頃に感じていた大変さも少しずつ変わっていきます。
小1の壁は、「一度乗り越えたら終わり」というものではないのかもしれません。
子どもが成長するたびに、新しい課題が出てくる。
でも、そのたびに親も子どもも少しずつ慣れていく。
そうやって家族の生活が変化していくのだと思います。
「手が離れる」のではなく、「一緒にできることが変わる」
小学校入学前の私は、
「小学生になったら、少し手が離れる」
と思っていました。
今なら、少し違う言葉で表現します。
「手が離れるのではなく、手のかけ方が変わる。」
小さい頃は、着替えを手伝ったり、ご飯を食べさせたり、生活そのものを手伝うことが多かった。
小学生になると、生活の多くを自分でできるようになります。
その代わり、
「今日は学校どうだった?」
と話を聞いたり、
「明日の準備、大丈夫?」
と声をかけたり、
困ったときには一緒に考えたり。
親の役割が少しずつ変わっていく。
そして、いつか本当に親の手を離れていく日が来るのだと思います。
だから今は、
「まだ手がかかるな」
と思う日も、
「いつまでこんな生活が続くんだろう」
と思う日も、
その時間を少し大切にしてみようと思っています。
おわりに
小学校入学は、子どもにとって大きな変化です。
でも、それは親にとっても同じでした。
「小学生になれば楽になる」
そう思っていた私は、実際に小学校生活が始まってみて、
「全然違うじゃん!」
と思いました。笑
早い下校時間。
学童。
長期休暇。
お弁当。
宿題。
そして、子どもの心の変化。
保育園とは違う大変さが、次々と出てきました。
でも、振り返ってみると、それは「大変になった」だけではありません。
子どもが自分でできることが増えた。
友達との世界が広がった。
少しずつ自分のことを自分で考えるようになった。
そして私自身も、
「全部やってあげなくてもいい」
「この子なりのペースがある」
と、少しずつ思えるようになりました。
小1の壁は、親にとって決して小さな壁ではありません。
でも、その壁を経験したからこそ、
「子どもが成長するということは、親の役割も少しずつ変わっていくことなんだ」
と気づくことができました。
小学生になったからといって、突然手が離れるわけではありません。
でも、昨日までできなかったことが、今日できるようになる。
そんな小さな変化を見つけながら、親も一緒に成長していけばいい。
これから先、また新しい壁にぶつかることもあると思います。
そのときも、「こんなはずじゃなかった」と思いながら(笑)、その時々の我が家に合った方法を探していきたいと思います。
子どもが成長すれば、子育ても終わるのではなく、形が変わっていく。
小学校生活を経験して、私はそんなふうに感じています。



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