今回は以下の流れでご紹介します。
- あらすじ
- 書籍レビュー
- 映画化についての正直な感想
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1. あらすじ
『平場の月』は、朝倉かすみによる小説で、中学時代の同級生だった男女が大人になって再会する物語です。
主人公の青砥と須藤は、かつて同じクラスにいながらほとんど関わりのなかった存在。
年月を経て偶然再会し、それぞれ仕事や家庭、人生の重さを抱えながら、少しずつ距離を縮めていきます。
特別な成功や華やかさがあるわけではない“平場”の人生の中で、静かに心が通っていく様子や、人と人との関係のあたたかさ、そして切なさが描かれています。
2. 書籍レビュー
私は映画化されてからしばらく経って、この作品を手に取りました。
気づいたときには、もう映画の上映も終わりそうなタイミング。
当時はフルタイムで働きながら子育てをしていて、こうした作品に目を向ける余裕がなかったのだと思います。
ただ、30代の今になってふと気になったのが「大人の恋愛ってどんなものだろう」ということでした。
あらすじからも、どこか落ち着いた関係性が描かれている印象を受け、「少し覗いてみたい」という気持ちで読み始めました。
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初めは現在の青砥の場面から始まります。
数ページ読んでいくと中学の時の同級生だった2人が歳をとってから再会するシーンが始まり…。
須藤の生きている世界観が私の人生で味わったことのないような、「太さ※」で。(※これは実際に作品でもされている表記です。)
私が感じた「太さ」は、絶対に1人で誰にも迷惑をかけずに生きていくんだ!!と、いうような印象を受けました。
私が特に印象的だなと思ったのが、須藤の過去の家族の話を青砥に話すシーン、
(学生時代の青砥が須藤に告白した後)「すごく複雑だったけど、でも、たぶん、嬉しかったよ。そのぶん、残念だった。混乱もした。青砥が急にあんなことをしたから、からかわれたのかもしれないと思って。そこでわたしは青砥を見下すことにしたんだ。ふん、なんだよ、あんなやつ。たかが青砥じゃん、って」
青砥からの告白をこんな風に思ってしまうところに幼い頃の家庭環境が影響するのですが、すごく等身大な気持ちだなと思いました。
この直前に家庭環境も説明しているのですが、須藤目線から見る家庭環境だったり当時の須藤の気持ちがいじらしく思えたのです。
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はじめに大人な恋愛と表記しましたが、大人な恋愛ってなんでしょう。
この作品を知る前の私であれば、恋愛を何度も経験したことがある人たちの恋愛という事なのかなと。
それとは別に私はロマンがあるかどうかってイメージしていたりしていたのですが、健康的な部分もテーマになっていくのかなとこの作品を通して感じました。
歳を重ねれば終わりを想像する時も来るのかもしれません。実際に、私はたまに考えます。
誰とともに生きていきたいか。果たして相手は同じように思ってくれているか。
誰かとともにいたい場合はきっと自分が思い描いていたような結末にならない可能性もあるのかなと思いました。だとしても、自分次第で変えることのできる範囲内で悔いのないように生きたいとこの作品を通して感じます。
きっと須藤はこう思っていたのかな…と想像しています。
本当にそうだとすれば、それを元から考えていた須藤の人生に悔いはないのかもしれません…ただ、実際に大腸がんになった後の本音はどうかなと…。
須藤の最期は須藤にしかわからないなと思いました。本当に深い。
3. 映画化されて正直なところ
私は映画化をきっかけにこの作品を知ったため、どうしても後追いの感想にはなってしまいますが、
個人的には先に原作を読むのがおすすめだと感じました。
理由は、登場人物の心情の細かさです。
小説では丁寧に描かれている感情の揺れが、映画ではどうしても省略されてしまう部分があります。
そのため、先に読んでおくことで「このシーンはこういう気持ちだったのか」と理解しやすくなると感じました。
ただ、映像ならではの良さもあります。
俳優の表情や空気感から伝わるものも確かにあり、
どちらが良いかは最終的には好みの問題かもしれません。
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まとめ
『平場の月』は、
派手さはないけれど、静かに心に残る作品でした。
・大人の恋愛について考えたいとき
・人との関係性に向き合いたいとき
・少し立ち止まって自分の人生を見つめたいとき
そんなときに、そっと寄り添ってくれる一冊だと思います。

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